March 4th, 2003 |
第1のシンボル First Symbol 第2のシンボル Second Symbol |
BPマスターは日本国内で手軽に買えて、しかもある程度見栄えが良く、水にも耐久性のあるボディーペインティングの方法を積年の苦労の末、会得しました。な〜んてね、大したもんじゃないんですけど、実は三菱のペイントマーカーっていうのを使っています。当美術館の全作品が普通の文房具屋さんで売っている道具を使っているなんて意外でしょ?
このページにはペイントマーカーの特長とボディーペインティングを行う上での注意点を載せておきますので、ボディーペインティングをご自分でなさりたい方は参考になさってください。ボディーペインティングがうまくいったら、当美術館に写真をお送りください。お友だち作品コーナーで公開させて頂きます。
ボディーペインティングに必要なもの |
・ モデルさん (あいにく文房具屋さんでも画材屋さんでも売っていません。) ・ 絆創膏 (性器にペイントマーカーを塗ったときモデルさんが痛がる場合に使います。予め色を塗って乾かしてから性器にお貼りください。) ・ 蛍光ペン (下書き用。黄色が比較的目立ちません。) ・ ペイントマーカー (三菱鉛筆社製。デザインによってペイントマーカーの色、太さ、本数を決めてください。) ・ ポアホワイト クレンジングオイル (ポンズ社製。色を落としたい個所に塗って数分経ってからスポンジなどで擦ってください。) |
上の写真と下の表に示す通り、太さも3種類あり、色も豊富なので、結構いろいろなものが描けます。値段も手頃です。
(詳細は三菱のペイントマーカーのホームページをご参照ください。もちろん「肌に無害」とは書いてありません。)
品名 | 品番 | インク色 | 税込価格 | |
油性細字 | PX-21 | 黒・赤・青・黄・白・金・銀・黄緑・緑・紫・橙・桃・水色・茶・灰 | 計15色 | 216円 |
油性中字 | PX-20 | 黒・赤・青・黄・白・金・銀・黄緑・緑・紫・橙・桃・水色・茶・灰 | 計15色 | 216円 |
油性太字 | PX-30 | 黒・赤・青・黄・白・金・銀 | 計 7色 | 324円 |
ペイントマーカーの問題点は、エアブラシや絵筆を使う場合と違って中間色が出せないことです。中間色を使わなくても不自然でないデザインを予め考えておく必要があります。できれば事前にデザイン画を作っておくことをお勧めします。
当美術館の作品をご覧になられた方は既にご承知の通り、結構良い色が出ます。
ペイントマーカーは顔料系なので、染料が肌に染み込むことはなく、表面に薄い膜ができます。耐水性もありますので、擦らない限り水に入っても色が落ちることはありません。塗った後は肌の表面がちょっと引っ張られるような感覚になります。
以上、ペイントマーカーの特長を書きました。念のため書いておきますが、僕は三菱鉛筆の回し者ではありません。
ついでに、ボディーペインティングを自分でやってみたいという方のために、注意点も挙げておきます。
顔料をアルコール系の溶剤で溶いているため、皮膚が薄いところに塗ると、塗った後2〜3分間(アルコールが蒸発する間)かなり沁みます。どこが沁みるかというと乳首と陰部、特に小陰唇です。
(僕も最初のボディーペインティングの前にテストとして亀頭にペイントマーカーを塗りましたが、かなり沁みました。)
特に金色と銀色を陰部に塗ると、のた打ち回るほど沁みますので、金色と銀色は絶対陰部に塗らないでください。
大股開きや股メガネをしない限り、お尻の真下の部分や小陰唇の大陰唇に隠れている部分は色を塗る必要がありませんので、塗り残すことをお勧めします。
なお、白は持ちが悪く、すぐに粉のようになって落ちてしまい、その粉が毛穴に入って痒みを催しますので注意してください。
ペイントマーカーは色によって「延び」に大きな違いがあります。どういう訳か白はすぐに描けなくなってしまいますが、金や銀は非常に延びが良く、楽に描けます。また、水色のように複数の顔料を混ぜたものは顔料の混ぜ具合に偏りがあると色むらになりますからよく振ってから描いてください。
予定していた色のペイントマーカーが急に描けなくなってしまうと、途中でデザインを変更しなければならなかったり、場合によっては未完成のまま終わったりしてしまいますので、予め「色の延び」の具合を確認すると共に、十分な本数のペイントマーカーを準備しておきましょう。
因みに、僕の場合、文房具屋さんで同じ色のペイントマーカーをまとめ買いしますし、場合によっては取り寄せもしますので、「何に色を塗るんですか?」と聞かれることがあります。この質問が一番困ります。まさか「モデルさんの肌に塗ります。」なんて言えませんものね。(^_^;
一旦ペイントマーカーで描いてしまうと、石鹸など(注: 後述するクレンジングオイルは油分が肌に残ってその後書き直しにくくなるため、修正のために使うのは控えた方が良いです。)を使って色を落とすことになりますので、予め目立たない色のフェルトペンなどで縁の形を下書きします。
このときに忘れないで欲しいこととして、立ち上がると皮膚が垂れ下がることを計算に入れておくことがあります。僕自身何度も失敗していますが、背骨付近の皮膚はほとんど下がりませんが、それ以外のところは立ち上がれば確実に垂れ下がります。従って、寝転んだ状態でブラジャーのヒモを描くと、立ち上がったときに真ん中だけが持ち上がってしまう(正確には周りが下がっているのですが)という現象が起こります。
一旦色を塗り終えたら、モデルさんに立ってもらって、前後左右から入念に最終チェックをしてから現場に出ます。
その際、塗った部分の縁に「はみ出し」や「かすれ」がないように、縁をもう一度しっかり塗り直すことも良いでしょう。ヒモ部分などはしっかりと太めに描き直すと本物っぽく見えます。
最終チェックの良し悪しがボディーペインティング作品の出来を大きく変えますので、十分にチェックしてください。
自動車で移動中にシートベルトをしたり、シートに深く腰を掛けたりすると、肩のところや尾てい骨のところの色が剥げることがありますので、現場で再度簡単なチェックをしてください。
ペイントマーカーは基本的に「ペンキ」なので、服に付くとクリーニングに出してもまず落ちません。従って、描く人も描かれる人も、汚れてかまわない服装に着替えてからやってください。
また、シーツも同じ問題が起きますから、ラブホテルなどで描かれる方は必ず自前でシーツを用意されることをお勧めします。
ペイントマーカーは色によって洗い流しやすさに大きな差があります。白や黄色は比較的簡単に落ちますが、青や黒は結構苦労します。
今までの経験からいうとペイントマーカーを洗い流すときにはポンズのポアホワイト クレンジングオイルが一番良いようです。まず、ポンズのポアホワイト クレンジングオイルをボディーペインティングされている部分に掛けて数分してからスポンジで擦ると比較的容易に落ちます。
ただし、肌の肌理によって落ちやすい人と落ちにくい人で落としやすさにかなりの差がありますから、くれぐれもご注意ください。
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