トップボディーペインティング談話室

BPマスターの独り言

皆様の応援でなんとか形になってきた JANBOPAI Museum ですが、いろいろと悩みも尽きません。
その一方で、JANBOPAI Museum を訪れて下さる人の数は着実に増えており、本当に感謝しています。

「BPマスターの独り言」は以下の5つの項目で構成されています。

1.BPマスターの悩み 4.JANBOPAI Museum 撮影場所一覧
2.BPマスターがラッキーだと思うこと 5.JANBOPAI Museum 撮影年月一覧
3.ボディーペインティングのために必要な能力

1.BPマスターの悩み

 まずは悩みを聞いて下さい。

悩み(1)  毎回ぶっつけ本番であること。

 実はボディーペインティングは毎回ぶっつけ本番なんです。描いてみないと映えるデザインかどうか分かりませんし、予想外のアクシデントが起きてもそれをなんとか克服して(って言うと聞こえが良いですが、「誤魔化して」って言うのが正しいのですが)完成させ、外に出ても恥ずかしくないものにしなければなりません。それが作品に協力してくれるモデルさんに対する誠意の示し方だと思っています。
 これまでに制作した作品はすべて当美術館で公開していますし、どれもモデルさんとデザインを相談して練習なしにその場で描いたものです。自分で言うのもなんですが、どんな球が来てもなんとか打ち返して、ボテボテでも良いからヒットにしてしまう「10割バッター」っていうことなんです。正直言って、自分でもボテボテのヒットだなと思っている作品はあります。はたして何本がボテボテのヒットか、(あればの話ですが)何本がホームランかのご判断はご来館の皆様にお任せします。
 なお、確実にヒットを打つために、ある時期からデザイン画を描いています。事前にどんなデザイン画が作られていたか実際に描かれたものとどう違うかなども楽しんで頂けると思いますので、作品別のページで公開されているデザイン画と比較してみて下さい。

悩み(2)  季節的な制約があること。

 ボディーペインティングは所詮ハダカなので、どうしても季節を選びます。露出サイトでは雪の中で全裸撮影を敢行しているところがあったりしますが、お願いしてモデルさんになってもらっている「弱い立場」ではそんなことはとてもできません。
 一部の作品は屋内で撮影していますが、やはり屋外での撮影に比べると色の綺麗さが違います。太陽の下で撮影された綺麗な作品を楽しんでもらえる季節は限られていますね。(^_^;

悩み(3)  新規来館者が少ないこと。

 実はトップページをご覧になられた方が各作品のページをどのくらいの割合でご覧になっているかを調べていますが、最新作で十数パーセントそれ以外の作品では6パーセント前後の方しかご覧になられていません。
 各作品のページに行かれる方が少ないということはリピーターが多いということなんだと思います。リピーターが多いこと自体は嬉しいことなのですが、新しいお客さんが少ないというのは、「ボディーペインティングの面白さを皆様に知ってもらいたい」という僕の希望からすると、ちょっと寂しいところです。

悩み(4)  1つの作品を完成させるのに約10日かかること。

 この悩みが一番深刻なのですが、1つの作品を作るためには非常に多くの時間がかかります。
 まず、作品制作の準備に3日程度かかります。モデルさんの体型、撮影場所、モデルさんの好み等を考慮しながら、基本的なデザインを考えた上で、複数のデザイン画を作り、モデルさん自身に見てもらいます。
 作品制作自体は丸1日で終わります。逆に言えば、いくら努力しても作品は1日でこの世の中から消えてしまいます。これはある意味で非常に淋しいことです。撮影した画像だけが、その作品がこの世に存在したことの唯一の証拠になります。
 撮影が終わるとホームページの作成が始まります。原則として予告編は撮影当日中に公開します。
 ホームページを作るためには、作品制作の進度や撮影場所を考慮しながら、多数(少なくても数十枚、多ければ数百枚)の写真の中から、モデルさんが最も美しく見え、作品が綺麗に見える写真を選びます。選んだ写真の顔をクローバーマークで隠し、性器にはボカシをかけます。さらにページのバランスを考えながらそれぞれの画像をトリミングし、掲載内容を決めます。
 さらにご来館者の皆様に楽しんで頂けるような説明文を書き加え、作品制作中や撮影中のモデルさんとの会話の中から、面白いトピックを拾いながら、自然な流れになるように1つの会話の形にまとめます。
 画像や話の流れはご来館者に理解してもらいやすいように適宜順序を変えます。これらの作業はなんだかんだで約1週間かかります。

悩み(5)  二番煎じができないこと。

 JANBOPAI Museum をご覧の皆様はお分かりのことと思いますが、当美術館では同じデザインは1回こっきりしか使っていません。いくら良いデザインでも一度使ったものはもう使わないという「原則」を守っています。
 本音を言えば、作品10のデザインは非常に綺麗なデザインですし、黒でしっかり縁取りがしてあって、ボディーペインティングとは分かりにくいデザインなので、このデザインの水着で海水浴場での撮影をしてみたいという思いは今でも強いのですが、今のところ「原則」を貫いています。


2.BPマスターがラッキーだと思うこと

 次は「ラッキー!!」と思うことです。

ラッキー(1)  協力してくれるモデルさんがいてくれたこと。

 ボディーペインティングはモデルさんがいて、はじめて成立する極めて特殊な芸術です。画材屋さんで売っていたら、どんなに高くても買いたいと思っているファンの方も多いと思います。
 その意味で、これまで JANBOPAI Museum の作品制作に、正に体を張ってご協力して下さったゲスト・モデルの皆さん、専属モデルの皆さんには本当に感謝しています。
(「○○さんには足を向けて寝られない」という言い方がありますが、僕が住んでいるところからだと、東西南北および天国にモデルさんがいるので、下に足を向けて寝るしかないことになります。(^_^;;
 特にBPクィーン様との出会いは当美術館を大きく変えてくれました。それまで単発だったものが計画性を持って、毎回毎回新しい目標を設定しながら作品を制作できるようになりました。それまでは一か八かでやっていたものが、じっくり練ってから実行することが可能になり、少しずつではありますが、作品の質も向上してきているのではないかと思います。BPクィーン様には心から感謝です。m(_ _)m

ラッキー(2)  Tバックの水着が現れたこと。

 当美術館のかなりの作品が水着で、その多くがTバックですが、Tバックの水着を見かけるようになったのはほんのここ10年ほどの話で、それより前にTバックなんてあり得ませんでした。
 皆様もお分りのことと思いますが、フルバックの水着だとお尻が割れていたら明らかに不自然ですが、Tバックならその不自然さがありません。その意味で、10年前だったら、これほど抵抗なく外で撮影することができなかったはずです。Tバック水着の出現に感謝感謝です。m(_ _)m

ラッキー(3)  デジカメとインターネットが現れたこと。

<デジカメの出現>
 今でこそデジタルカメラとインターネットは当たり前ですが、作品1を制作した1998年にはデジカメもインターネットもありませんでした。なので、智ちゃんの撮影が終わって写真屋さんにフィルムを持っていくときはドキドキでした。一見水着を着ているように見えるけど良く見ると何も着ていない智ちゃんの写真を果たして焼いてくれるだろうか?お蔭様で、理解のある写真屋さんが焼いてくれて助かりましたが、絶対分かっていたと思いますよね。(^_^;;

<インターネットの出現>
 その頃はモデルさんを誘うのも大変でした。今でも発行されている「熱写ボーイ」には「リーダーズネットワーク」というページがあって、編集部宛に手紙を送ると、それをモデルさんのところに回送してくれます。何通も何通も誘っては断られ、誘っては断られの連続でした。断りの連絡も郵便で送られてきます。中には明らかに女性と分かる封筒で送り返してくるモデルさんもいましたから、妻も絶対気付いていたと思います。あえてとぼけてくれていた妻にも感謝感謝です。
 それに引き換え、今は良いですよね。撮影したら、すぐにその日のうちにホームページに画像をアップして、皆様の意見を聞けるなんて、本当に夢のようです。v(^_^)v

ラッキー(4)  共感してくれる人たちがいること。

 作品を作ること自体は非常に孤独な、ある意味で非常にストイックな作業なのですが、それを見て喜んでくれる人たちがいてくれることが何よりの励ましです。当美術館を訪れてくれるファンの方々もそうですし、面白いと思って紹介してくれる雑誌の方々や、リンクをはって下さるサイト管理者の方々にも感謝感謝です。毎日何千人もの人が見に来てくれて、本当にありがたいと思っています。m(_ _)m 喜びをお金に換算するのも変な話ですが、ご来館者1人=1円として考えても、何百万円も頂いている気分です。

ラッキー(5)  天気の神様が味方してくれること。

 作品34のときには雨も降っていないのに傘をさしてもらいましたが、いつでも好天に恵まれます。
 撮影の直前まで雨が降っていたのに撮影のときには止んだものとしては作品6作品8作品15作品41作品50作品51作品62撮影終了直後から土砂降りになったものとしては作品24作品55作品62(つまり、作品62は前後とも雨だったということです。)、前後の日が雨だったのに当日だけが曇りだったものとして作品25季節外れに暖かかったものとして作品20(神通力は警察には効きませんでしたが)、作品39作品40などがあります。
 天気の良し悪しによって作品の印象が全く違ってきてしまいますので、天気の神様には心から感謝しています。


3.ボディーペインティングのために必要な能力

 JANBOPAI Museum ではボディーペインティング仲間を増やしたくて、なるべく描き方を詳しく説明していますが、実はボディーペインティングには非常に多くの能力が必要となります。ここではそれらについて説明します。

必要な能力(1)  想像力

 どういう形の衣装なら不自然にならずに体に描けるか、さらにはどういう形の衣装なら魅力的に感じてもらえるかを想像する力が必要になります。
 よく「テニス・ルックは描けないか?」と質問されますが、ボディーペインティングではすべての衣装が肌に密着していることが必要であり、スカートのように肌から浮き上がるものは絶対に描けません。
 ただ、視覚的効果である程度は肌から浮き上がって見せることはできます。作品22の縁取りのファーの部分のフワフワ感や作品50の「ヒモ」の立体感は視覚的効果だけで実現しています。
 何をどう描けばどう見えるかは正に想像力の勝負です。

必要な能力(2)  美的センス

 これはボディーペインティングに限りませんが、色合いや形が美しくなければ美しい作品にはなりません。各部分の色合いや形の微妙な違いが作品の全体的な印象を決めます。そのため、作品制作に当たっては必ずデザイン画を描きます。それも色合いや形が違うものをかなり多数事前に作ります。頭の中で漠然と想像しているだけではだめで、形にして実際に目で見てみないとちゃんとした評価はできません。
 デザイン画を作っておくと、実際に描く場合にも体のどの辺りに何を描けば良いかが分かりますので、作成中の頭の整理にも役立ちます。実際にやってみると分かりますが、未完成な段階でそれぞれの部品をどこに配置するかを決めることは非常に難しい作業なのです。

必要な能力(3)  論理的な思考力
 JANBOPAI Museum でやっているボディーペインティングは「騙し絵」です。他人を騙すためには、騙せるだけの完成度がなければなりません。例えば水着のヒモの描き方一つにしても、力のかかり具合から言ってこの部分はこうならなければならないという、いわば「物理的な制約条件」があります。それと矛盾した場合、作品をご覧になられた方々は、仮にご自分でその矛盾点を説明できなくても不自然さを感じます。完成度の高いボディーペインティング作品を完成させるためには論理的な思考力が必要となります。
 特にペイント・マーカーは15色しかなく、色の混ぜ合わせはできませんから、どの部分をどの色でどういう風に塗るかを考えるには相当の論理的な思考力を必要とします。さらにうっかり黒を最初に塗ったりすると、黒が溶け出して周りの色すべてをくすませてしまうこともありますので、塗る順番を考えるためにも論理的な思考力が必要となります。また、複雑な形を描く場合にはそれぞれの部品部品を描く順番も重要となり、変な順番で描くと、図柄が収まらなくなるケースも出てきます。
 ご来館者の皆様はたぶん驚かれると思いますが、私、BPマスターは博士号を持っているエンジニアです。
必要な能力(4)  観察力と緻密さ
 どういうものがボディーペインティングのデザインとして適しているか、何を描けば魅力的に見えるかは常日頃から女性たちを観察して考えておかなければなりません。流行にも敏感である必要があります。そういう意味で、まずデザインを決めるまでに相当の観察力が必要となります。
 さらに作品制作を始めた後も、塗りムラがないかとか、はみ出し部分がないか、大きさの不揃いがないか等、細部にわたる観察力と緻密さが必要となります。
必要な能力(5)  行動力
 ボディーペインティングのモデルをしても良いとおっしゃって下さる女性はそう多くはありません。JANBOPAI Museum の撮影場所一覧を見て頂くと分かりますが、モデルさんを追いかけてあちこちを転々としています。フットワーク軽く、モデルさんを求めてどこまでも行くだけの行動力が必要になります。
 さらに言えば、ボディーペインティングが好きで好きで仕方がないという「思い入れ」が最も重要で、どの能力にも勝る行動の原動力になるのかも知れません。


4.JANBOPAI Museum 撮影場所一覧


 さて、JANBOPAI Museum はどこで撮影しているんでしょうか? 意外と皆様の身近で撮影しているかも知れません。
石川 5作品
福井 2作品
滋賀 1作品
京都 1作品
兵庫 1作品
鳥取 1作品
大阪 5作品
奈良 3作品
三重  47作品
JANBOPAI Museum 撮影都道府県
群馬 1作品
茨城 4作品
埼玉 5作品
千葉 6作品
東京 4作品
神奈川 1作品
静岡 6作品
愛知 14作品
合計 107作品


5.JANBOPAI Museum 撮影年月一覧


月\年 1998年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2017年 作品数
1月             作品39
(22日)
         
2月   作品 2
(23日)
                   
3月             作品40
(11日)
作品41
(31日)
作品56
(15日)
作品57
(18日)
作品78
(28日)
作品79
(31日)
作品91
(22日)
作品92
(28日)
   
4月           作品28
( 6日)
作品29
(16日)
作品42
(15日)
作品43
(22日)
作品58
( 1日)
作品59
( 7日)
作品60
(14日)
作品80
( 19日)
   
5月     作品 7
(15日)
作品 8
(16日)
作品10
(28日)
作品24
( 7日)
作品30
(16日)
作品44
(13日)
作品45
(27日)
作品61
(14日)
作品62
(28日)
作品81
(1日)
作品93
(9日)
作品94
(20日)
    12
6月   作品 3
( 3日)
  作品11
(24日)
作品25
(10日)
作品31
( 1日)
作品32
( 6日)
  作品63
(13日)
作品82
(13日)
作品83
(19日)
作品95
(6日)
作品96
(13日)
作品105
(7日)
  11
7月       作品12
(18日)
  作品33
( 2日)
作品34
( 9日)
作品35
(18日)
  作品64
(7日)
作品65
(11日)
作品66
(23日)
作品84
(3日)
作品85
(22日)
作品97
(15日)
作品98
(27日)
  作品107
(1日) 
12
8月 作品 1
(22日)
作品 4
(10日)
作品 9
(21日)
作品13
( 9日)
作品14
(15日)
作品15
(20日)
作品26
( 1日)
作品36
(17日)
作品37
(27日)
作品46
( 5日)
作品47
(12日)
作品48
(20日)
作品67
(11日)
作品68
(20日)
作品69
(29日)
作品86
(6日)
作品99
(3日)
作品100
(29日)
作品106
(4日)
  19
9月       作品16
(11日)
作品17
(12日)
作品18
(16日)
    作品49
( 5日)
作品50
(18日)
作品70
(4日)
作品71
(12日)
作品72
(24日)
作品87
(9日)
作品101
(1日)
作品102
(5日)
作品103
(7日)
作品104
(9日)
    13
10月   作品 5
( 5日)
  作品19
( 1日)
作品20
( 2日)
作品21
(29日)
作品27
(18日)
  作品51
( 1日)
作品52
(15日)
作品73
(10日)
作品88
(14日)
作品89
(28日)
      10
11月   作品 6
( 2日)
  作品22
(12日)
  作品38
(14日)
作品53
( 5日)
作品54
(19日)
作品74
(14日)
作品75
(26日)
作品90
(4日)
     
12月       作品23
(28日)
    作品55
(17日)
作品76
(17日)
作品77
(28日)
       
作品数 14 11 17 22 13 14 107
Visitors to the Tearoom since Dec. 30th, 2017